高速道路最高速度を100㎞/hから120㎞/hへ引き上げ
警察庁は、高規格の高速道路での速度規制見直しに関する調査研究委員会がまとめた提言を受け、新東名など高規格の高速道路の一部で一定の条件が整えば、最高速度について現行の100㎞/hから120㎞/hへの引き上げを容認した。
速度規制見直しについて、高規格の高速道路において、交通量が少なくドライバーが自由に走行できる状態での死傷事故率は、標準的な高速道路と比較して約4割低く、高速道路利用者の意識調査で、高規格の高速道路での規制速度引き上げに約87%のドライバーが賛成しており、規制速度の引き上げは可能とした。
まずは、最高速度を110㎞/hに緩和した試行を、新東名高速道路:御殿場JCT~浜松いさなJCT間と、東北自動車道:花巻南IC~盛岡南IC間で、開始する予定。結果をみながら段階的に最高速度を引き上げ、対象道路の区間を拡大する予定。
今回対象となった高規格の高速道路は、カーブや勾配が緩やかで、構造上120㎞/h走行が可能とされているが、トラックやトレーラー等の大型貨物車の速度は80㎞/hを維持するとしている。
最高速度の引き上げで、事故の増加や被害の深刻化が懸念されることから、速度違反取締装置を増やすほか、レーザーを使った瞬時に違反が分かるパトカーの導入などを行い、速度違反取締も強化するとのこと。