ETC法人カードの有効期限はどのくらい?
ショッピングで使用するクレジットカードと同じように、ETC法人カードにも有効期限が設定されているので注意しなければなりません。
有効期限が切れているカードはETC車載器へと挿入しても使えませんし、ETC対応レーンを通過しても開閉バーは上がらないのです。
カード会社や審査結果によって異なるので一概には説明できないものの、基本的には3年間~5年間と有効期限が設定されています。
- ETC法人カード⇒「06/16」と記載されていれば2016年の7月以降は使えない
- ETCコーポレートカード⇒「16年06月」と記載されていれば2016年の7月1日以降は使えない
このような表記でカードの表面に有効期限が記載されており、使用する前に確認しておかなければなりません。
高速道路上ではETCカードの未挿入を防ぐためにお知らせアンテナが設置されており、差し込むのを忘れたままレーンを通過してしまうようなトラブルを未然に防げるはずです。
それでも、あらかじめ有効期限がどのくらいなのか把握しておき、「高速道路に乗ったけど使えない」という事態が起こらないようにしましょう。
有効期限が迫ってきたらどうするの?
ETC法人カードの有効期限が迫ってきても自分で行わなければならない手続きはなく、カード会社から自動的に新しいカードが郵送されます。
古いカードはそのまま捨ててしまって構いませんし、クレジット機能が付いていないのならば不正利用のリスクは皆無なので処分方法に関して神経質になる必要はありません。
- ①有効期限が切れる前にカード会社から新規のカードが郵送される
- ②古いETC法人カードをETC車載器から抜く
- ③新規のカードと切り替えてから高速道路で利用する
上記のような手順で切り替えを行えば、面倒な手続きをしなくてもそのまま継続してカードを使用できます。
ただし、クレジット機能が付いているETC法人カードの使い方が悪い場合、更新の際に新規のカードが送られてこないかもしれません。
- ・銀行引き落とし日までに支払いのお金を用意していなかった
- ・他のクレジットカードで債務整理などの事故を起こした
- ・ローンの期限までに返済を行わず延滞してしまった
- ・契約が強制的に解約されていた
このような事故でブラックリストに載ると更新できないケースがあり、クレジット機能の付いたETC法人カードを利用する場合は十分に注意してください。
ETC法人カードの割引を有効活用しよう
ETC法人カードを持つに当たり、様々な割引サービスを利用できるというメリットがあります。
年会費が無料のカードも現在では多く、発行手数料も安いのでコストをかけることなく高速道路料金の割引が受けられるのです。
割引率に関しては発行会社によって異なるものの、どのような特典があるのか以下では簡単にまとめてみました。
<ETC割引>
- ・全日深夜割引30%OFF
- ・休日割引30%OFF
- ・首都阪神高速距離料金割引及び各割引き
<カード限定割引>
- ・マイレージ対象道路5万円利用ごとに5千円還元
- ・平日朝夕割引最大50%OFF
このようにあらかじめ決められており、業務で高速道路を使う頻度が多ければ多いほどコストの削減に繋がります。
1ヶ月間で社員が何回も高速道路を利用するような会社は意外と多いですし、毎回のように正規の料金で支払うのは勿体無いのでETC法人カードを発行しておくべきです。
割引サービスを受けられるだけではなく、「経理がスムーズになる」「使えば使うほどポイントが貯まる」という利点もあるので法人や個人事業主はETC法人カードを取り入れてみてください。
アイビーネット事業協同組合のETC法人カードの割引率はどのくらい?
上記では、割引率に関して発行会社によって違いが生じていると説明しました。
そこで、以下ではアイビーネット事業協同組合に焦点を当ててご紹介しているので、どんな特典が得られるのか確認しておきましょう。
<ETC法人カード>
- ・平日朝夕割引最大50%還元
- ・月間走行が5回~9回で約30%
- ・月間走行が10回以上で約50%
- ・ご利用額に応じたマイレージサービスあり
<ETCコーポレートカード>
- ・大口多頻度割引(NEXCO高速国道の場合)
- ・5,000円~10,000円の部分が10%OFF
- ・10,000円~30,000円の部分が20%OFF
- ・30,000円以上の部分が30%OFF
これらの割引特典に加えて、どちらのカードでも0時~4時までの深夜割引最大30%OFFと、土日祝日割引最大30%OFFが受けられます。
走行回数や利用距離に制限は設定されていないので、法人や個人事業主の方でまだETC法人カードをお持ちでない場合は早めに発行してみてください。
ETC法人カードの利用明細や請求書について
日々の業務でETC法人カードを使って高速道路の料金を支払うに当たり、利用明細や請求書は必要となります。
経費として計上するには利用明細や請求書が欠かせませんし、カードの利用できちんと発行されるのかどうか気になるかもしれません。
カード会社によって規定は異なりますが、基本的に請求明細書が発行されて指定の宛先まで郵送される形となります。
- ・高速道路を使った日付や通行時間
- ・通行高速道路の管理会社名
- ・ETCを使った車種
- ・使用した車両番号
- ・利用したインターチェンジの明細
- ・入出した料金所名
- ・発生した通行料金額
- ・マイレージポイントの還元額
- ・早朝割引や深夜割引の概要
- ・トータルの後払い金額
このような情報が明細書の中には細かく記載されており、社員がどの日にちに高速道路を使ったのかどうか一目でチェックできるのです。
また、ETC利用照会サービスを取り入れているカード会社も多く、ETCを利用した際の料金や走行区間といった利用明細をインターネット上で確認できます。
毎月郵送される利用明細を待つ必要性はありませんし、マイページへとログインすれば過去に遡って利用履歴を抽出できるのです。
- ・インターネット上のシステムを使って一括で管理できる
- ・紙面の請求書とは違って紛失のリスクがない
- ・CSVやPDFといった拡張子にデータとして保存できるので経費申請が楽
ETC利用照会サービスには上記のようなメリットがあるので、上手く利用して業務を効率良く進めてみてください。
ETC法人カードの領収書をその場で受け取ることは可能?
ETC法人カードを使って高速道路を通行する場合、当日に料金の支払いは行われないので領収書を受け取ることはできません。
後日請求書が郵送される形となり、インターネットを使ったETC利用照会サービスでオンライン上で確認できると上記では説明しました。
しかし、ETCシステムを使っても有料道路を運営している会社が発行する明細書は入手でき、どのような方法なのか以下を確認してみましょう。
- ①高速道路の入り口で普段と同じようにETC法人カードを使う
- ②インターチェンジの出口でETCレーンではなく一般レーンを通る
- ③係員にETCカードを渡して清算すればその場で領収書を発行可能
「なるべく早く領収書を提出しないと経費の精算が翌月か翌々月になって遅れて困る」という際に活用できる方法となっています。
ただし、無線通行が割引の条件となる高速道路では、通常の料金を支払う形となるので十分に注意してください。