ETC法人カードに審査はあるの?
ETC法人カードはクレジット機能の有無で審査があるのかないのか違いがあります。
- クレジット機能なし⇒組合独自の審査がありますが、多くの場合は保証金を預けることにより発行可能
- クレジット機能あり⇒信用情報機関による厳しい審査があり、新設法人や過去に不払いの前歴があると発行不可
法人や個人事業主専用のETC法人カードに限らず通常の個人が利用するものにも該当しますが、クレジット機能がついていればクレジットの審査と同じです。
クレジットカード会社の審査は以下の3つのCを観点として行われており、安定した収入があってもスマホ料金の未払いでクレジットヒストリー(履歴)が悪くなれば作れないことがあります。
- ・Capacity (資力)
- ・Character(性格)
- ・Capital(資産)
Capacity (資力)に関しては職業や年収、Character(性格)に関しては過去のクレジットの利用履歴、Capital(資産)に関しては担保となり得る資産を参照して判断しているのです。
会社が作るETC法人カードに焦点を当てると、発行の際の審査では以下の観点で判断されます。
- ・今までの会社の業歴
- ・借入の状況
- ・代表者の信用情報
- ・税金滞納の有無
これらの情報に何かしらのキズがあると審査に落ち、発行できない可能性があるので注意しなければなりません。
会社によって審査の基準は異なりますし、「ブラックリストに載っていたら100%作れない」とは一概には言い切れないのです。
それでも、クレジット機能付きのETC法人カードが作れないことは多く、不安ならば高速道路会社が発行しているクレジット機能の無いものをおすすめします。
クレジット機能があれば高速道路の利用料金が自動的に法人口座から引き落とされるので利便性が高いものの、起業直後の法人は審査に通らないかもしれません。
その点、クレジット機能が無ければ厳しい審査は行われないので、起業直後の法人でも個人事業主でも簡単に作成できます。
高速道路のETCを利用した際に料金の請求書が指定の場所へと届く形となり、1ヵ月分をまとめて支払えば良いのです。
請求書でも貸し倒れというリスクがありますが、多くのカード会社では出資金という形でデポジットを取るシステムが採用されているので審査の基準が緩いのではないでしょうか。
クレジット機能があっても、無くても、メリットとデメリットの両方があるので、どちらが適しているのか考えてみてください。
即日で発行できるETC法人カードはあるの?
- ・明日までにETC法人カードが欲しい
- ・早くカードを入手して使いたい
- ・発行までの時間がなるべく短いカード会社を選択したい
このような法人や個人事業主は多く、ETC法人カードの存在を知って直ぐに日々の業務で活用したいと考えるのは不思議ではありません。
カードを使って料金を支払うだけでマイレージが貯まって無料走行分として還元できますし、早朝や深夜といった決まった時間帯の走行ならば30%OFF~50%OFFの割引特典が受けられます。
しかし、基本的に即日で発行してくれるETC法人カードは少なく、2週間~3週間程度はかかると心得ておくべきです。
事業協同組合が発行しているETCカードならば、クレジットカードやゴールドカードと違って厳しい審査はありません。
それでも、書類の郵送や返送、ETCマイレージと登録といった手続きが必要なので即日で発行するのは難しいとお分かり頂けるはずです。
- ・カードがなければ大損する
- ・カードがないと業務に支障が出る
上記のような影響は特にありませんし、即日で発行できるかどうかではなく自社の状況に応じて最も適したカード会社をゆっくりと探してみてください。
どうしてもETCカードを即日で入手したい場合は店頭に足を運ぼう
どうしても即日で発行してもらって入手したいのならば、店頭へと足を運ぶという方法しかありません。
カード会社によっては即日発行に対応しているカウンターが用意されているところがあります。
- ①即日発行に対応しているカードの会社を探す
- ②インターネットを使って申し込みを行う
- ③自分からカウンターへと足を運んでカードを受け取る
このような方法を取れば申込書の郵送を待つ必要はないので直ぐに入手できるのです。
しかし、カードを持っていれば直ぐに高速道路で使えるわけではなく、カー用品店やバイク用品店でETC車載器を購入してセットアップ作業をしなければなりません。
セットアップ作業はカー用品店で依頼すれば30分程度で済みますが、最初に手続きをしなければならないのでカードを受け取ってから直ぐの利用は難しくなっています。
焦って入手しても特にメリットはないので、面倒な方は店頭での受け取りではなく通常の手続き方法を取ってください。